誰もが経験しているように、2020年は混乱を極める1年となった。目まぐるしく変化する状況の中、先の計画を立てることは難しく、それでもなお現状に適応することを強いられる。気ぜましく不安な生活を送ることとなったが、幸いなことに、それでも今日の時点では、少しの冷静さと過去の瞬間を慈しむ気持ちをもってこの1年を振り返りることができる。私の2020年を5つの音楽で表現し、”A Life in 2020, The Kohta Chapters”と名前をつけた。一緒にこのストーリーを体験してもらえると嬉しい。
Chapter 1 : “Lush Life” (Billy Strayhorn)
3月、彼の住むボストンでもstay-at-homeが実施された。あれこれと不安材料が沸き起こる中、彼の今後はどうなってしまうのか…
Kohta Nakaiによるソロパフォーマンス
Chapter 2 : “Inner Urge” (Joe Henderson)
5月、退屈するのに退屈していた彼の元に1通のメールが届く。彼のメンターであるKevinからのそのメールには、リズムトラックが添付されていた。
Kohta Nakai “A” and Kohta Nakai “B”による脳内バーチャルデュオ
Chapter 3 : “Straight Ahead” (Kenny Dorham)
7月、彼は友人たちとリモートセッションを試みるが、そこにレイテンシーという大きな敵が立ちはだかる。彼らのジャムは一体どうなってしまうのか…
出演
– Benjamin Orlin (Tp)
– Kohta Nakai (Pf)
– Ian Quinton Banno (Ba)
– Cristián Tamblay (Ds)
Chapter 4 : “Shinjuku Twilight” (Eddie Higgins)
9月、急変。彼はボストンに卒業まで残ることを断念し日本に帰国する決断をする。日本の景色や音が、本当に帰ってきてしまったのだという悔しさや複雑な感情を湧き起こす。
出演
– Kohta Nakai (Pf)
– Makoto Ishizaka (Ba)
– Yuki Koizumi (Ds)
Chapter 5 : “Breakfast in Tokyo” (Rakto Zjaca)
11月、変わってしまった現状を受け入れ、彼は決意を新たにしてふたたび前を見始めた。
出演
– Kohta Nakai (Pf)
– Makoto Ishizaka (Ba)
– Yuki Koizumi (Ds)
家人からアドレスが転送されてきて、ここの音楽を聴きました。なかなかいい感じですね。CD出したら買いますからね。頑張ってください。大久保均
ありがとうございます。嬉しいです。今年は大変な年でしたね。来年、私も引き続き頑張ります。大久保さんも健康第一で、良きお年をお迎えください。